このガイドの要点

Claude Code(AIコーディングツール)に仕事を教える方法は7種類ある。
すべてを1箇所に詰め込むと「指示が薄まる」ので、目的ごとに置き場所を分けるのが鍵。
それぞれ「いつ読み込まれるか」「記憶が消えるか」「どれだけ容量を食うか」が違う。

🎭 このガイド全体のたとえ

🏢 Claude Code を「新しく雇った、とても優秀なアシスタント」だと考えてください。
このアシスタントに仕事を覚えてもらう方法が7つあります。すべては「会社でスタッフに仕事を教える」場面のたとえで説明します。
ハンドブックを渡す、部署ルールを伝える、外注に出す、自動ドアを設置する──そんなイメージで読み進めてください。

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📖 CLAUDE.md 容量コスト:高

たとえ:社員ハンドブック
🎭 比喩
入社初日に手渡す「社員ハンドブック」。常にデスクに置いてあり、いつでも参照される。ただし厚すぎると誰も読まない。
● 何のため?

プロジェクト全体の構成、よく使う操作手順、フォルダの配置、書き方のルールなど「常に知っておくべき基本情報」を置く場所。

● いつ使う?
● やっちゃダメ
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📋 Rules 容量コスト:中

たとえ:部署ごとのルール表
🎭 比喩
「経理部はこの書式で」「開発部はこのテンプレで」のような部署限定のルール表。関係ない部署の人の目には入らないようにできる。
● 何のため?

特定のファイルやフォルダにだけ適用したいルールを決める場所。「このフォルダのときだけ読み込む」と指定でき、関係ない作業中は読み込まれないので無駄がない。

● いつ使う?
● やっちゃダメ
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📕 Skills 容量コスト:低

たとえ:業務マニュアル
🎭 比喩
棚に並んだ「業務マニュアル」。普段は背表紙(名前と概要)だけ見えていて、必要になったら棚から取り出して開く。
● 何のため?

手順が決まっている作業(公開作業の手順、リリース前のチェックリスト、コードの確認手順など)をまとめておく場所。使う時が来るまで中身は読み込まれない。

● いつ使う?
● ポイント
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🏢 Subagents 容量コスト:低

たとえ:外注スタッフ
🎭 比喩
別室で作業する「外注スタッフ」。途中の散らかったメモは持ち帰らず、最終レポートだけ渡してくれる。
● 何のため?

メインのやり取りを散らかさずに、独立した作業を別の場所で進めさせる。途中経過は持ち込まず、結果(最終報告)だけが手元に返る。

● いつ使う?
● ポイント
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🚪 Hooks 容量コスト:低

たとえ:自動ドア & セキュリティゲート
🎭 比喩
オフィスの自動ドアやセキュリティゲート。「退社したら自動施錠」「危険物は通さない」──AIの判断ではなく、機械的・確実に動く仕組み。
● 何のため?

ファイルを直したら自動でチェックツールを走らせる、作業が終わったらチャットに通知する、危ない操作は止める──など、AIの気分に左右されず確実に動くべき処理を自動化する。

● いつ使う?
● やっちゃダメ
6 / 7

👔 Output Styles 容量コスト:高

たとえ:制服・ドレスコード
🎭 比喩
アシスタントの「制服」を着替えさせるようなもの。カジュアルにも、フォーマルにも変えられるが、着替えすぎると本来の仕事着を忘れてしまう。
● 何のため?

AIの基本的な振る舞いや役割を根本から変える。AIが一番最初に受け取る「土台の指示」そのものを書き換えるので、影響範囲が最も大きい。

● いつ使う?
● やっちゃダメ
7 / 7

📝 Append Prompt 容量コスト:中

たとえ:付箋メモ(append-system-prompt)
🎭 比喩
デスクにペタッと貼る「付箋」。制服を変えるほど大げさじゃなく、一時的に「今日だけ丁寧語で」「返事は短めに」と伝えるメモ。
● 何のため?

👔 Output Styles と違い、もとの役割はそのままに、口調・書き方・ちょっとした専門知識を一時的に付け足す。その時かぎりで、保存はされない。

● いつ使う?
● やっちゃダメ

早見表:どれを使う?

📖 CLAUDE.md社員ハンドブック
常時
容量 高
📋 Rules部署ルール表
常時 / 特定の場所だけ
容量 中
📕 Skills業務マニュアル
必要な時だけ
容量 低
🏢 Subagents外注スタッフ
必要な時だけ
容量 低
🚪 Hooks自動ドア
きっかけが起きた時
容量 低
👔 Output Styles制服
常時
容量 高
📝 Append Prompt付箋メモ
その時かぎり
容量 中

よくある失敗パターン

✕「毎回〇〇しろ」を 📖 CLAUDE.md に書くだけで済ませる

CLAUDE.mdは基本方針を伝える場所。毎回必ず実行したい処理は、お願いではなく自動で動く仕組みにした方が抜けにくい。

◎ → 🚪 Hooks で自動化する
✕「絶対に〇〇するな」を注意書きだけにする

本当に止めたい操作は、読む人の注意力に頼らない方がよい。入口で止まる仕組みにすると事故が減る。

◎ → 🚪 Hooks で機械的に止める
✕ 長い手順書を 📖 CLAUDE.md に貼る

CLAUDE.mdは毎回読む社員ハンドブック。長い手順まで入れると、関係ない作業のときも読み続けることになる。

◎ → 📕 Skills に分ける(必要な時だけ読み込み)
✕ 自分だけの好みをチーム共有の 📖 CLAUDE.md に書く

チーム共有の場所に書くと、他のメンバー全員のAIにも影響する。個人の好みとチームの共通ルールは分ける。

◎ → 自分専用の設定ファイルに書く
出典:Steering Claude Code: skills, hooks, subagents and more(2026/06/18)